軽貨物ドライバーを始めるためには、まずは軽バンを用意しなければなりません。基本的には新車リース・中古車・レンタルの3パターンの入手方法があります。初期費用が抑えられるのは中古車購入かレンタルですが、中長期的にはどうでしょう?
そこで今回は、軽貨物車のお得な選び方について解説していきます。初期費用や数年経過したときの年間費用、またそれぞれの隠れたメリット・デメリットなど。あなたの状況に合ったお得な軽貨物車を選んでみましょう。
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軽貨物車を用意する方法は3パターン
軽貨物車を用意する方法は、大きく分けて3パターンあります。
新車(リース)を購入
中古車を購入
運送会社から車をレンタル
おすすめの軽バンの車種
軽貨物ドライバーを始めるなら、おすすめは軽バンです。使い心地や積載量など他を圧倒しています。
人気の車種は以下の3つです。(2020年3月の1ヶ月間の販売状況より)
SUZUKI(スズキ):EVERY(エブリイ)
DAIHATSU(ダイハツ):HIJET CARGO(ハイゼットカーゴ)
NISSAN(日産):CLIPPER(クリッパー)
日産のクリッパーは、エブリイのOEM車ですので、性能は同じです。
軽貨物車の購入の初期費用
一番気になる「初期費用」。この章では、先述した軽貨物車を用意する3パターンを1つひとつの費用を細かく見ていくとともに、メリット・デメリットについても解説していきます。
パターン1:新車(リース)を購入する場合
各メーカーの軽バンを新車で購入する場合、オートマ車・車両代だけで100万円ほどかかります。さらに、以下の税金等の費用も含め、合計110万円~130万円で販売されています。
環境性能割
自賠責保険
自動車重量税
リサイクル料金
届出諸費用など
キャッシュに余裕がない方は、いきなり100万円以上の大金を一括で払うのは厳しいですよね。大体の方はリースを検討するでしょう。
リースとは、買取り前提で毎月支払って購入する方法です。月の支払いが1万5千円~2万円ほどで、最初から新車に乗れます。
メリット
新車で仕事を始められてモチベーションが高まる
修理費用がほぼかからない
デメリット
初期費用がかかる
軽貨物ドライバーを辞めることになっても車が残る
メリットとしては、新車で仕事を始められ、モチベーションは上がりますよね。さらに新車ということで、初年度や2年目などはほぼ修理費用はかからないでしょう。
逆にデメリットとして、初期費用がかかってしまうことがあげられます。いきなり100万円単位でキャッシュがかかるとなると、正直、厳しい方も多いでしょう。また、新車を購入して仕事を始めてみたものの、3ヶ月や4ヶ月で仕事そのものを続けられないことになった場合、購入した車を手元に残ります。全くの初心者の方は、最初から新車を購入してしまうのはリスクになりますね。
パターン2:中古車を購入する場合
中古車を購入する場合、値段の相場は走行距離で決まることが多いです。10万キロ走っている中古車で、だいたい20万円~25万円から購入できます。初期費用を抑えられるため、キャッシュに余裕がない方は魅力的なポイントでしょう。
メリット:
初期費用を抑えられる
あたりの車なら修理費用が抑えられる
デメリット:
故障する確率が高め
メンテナンス費用がかかる
中古車のメリットは、なんと言っても初期費用を抑えられることです。さらに、走行距離は10万キロを超えていても状態の良い「当たり」の車を運良く購入できれば、修理費用も抑えられます。これは運なので、買ってみるまではわかりません。
デメリットは、やはり中古車ということもあり故障率は高めです。また、走行距離も長いためメンテナンス費用がかかります。
走行距離が10万キロを超えている中古車の場合、1年間のメンテナンス費用として約5万円~10万円ほどかかることを、一応想定しておきましょう。
パターン3:運送会社から車をレンタルする場合
運送会社から車をレンタルする場合、毎月の費用は2万円~3万円(車両のレンタルのみ)ほどで借りることができます。新車・中古車を用意せずとも、軽貨物ドライバーとして働くことが可能になります。
メリット:
初期費用を抑えられる
もし仕事を辞めることになっても車を返せばOK
メンテナンス費用・車検費用は運送会社持ち
デメリット:
車は所有できない
仕事を長く続けた場合、費用が割高になる
レンタルのメリットは初期費用を抑えられ、メンテナンス費用は運送会社が払ってくれるところでしょう。さらに、もし仕事を辞めることになって、軽バンが要らなくなった場合は、車を返却できるところがポイントです。
車を所有している場合は、乗らないならばディーラーや中古車屋に連絡をして売却手続きをしなければなりません。そういった手間を省けるところはポイントでしょう。
レンタルにもデメリットはあります。レンタルのため、どんなに長く乗っても所有できません。また、軽貨物業を長く続けた場合は費用が割高になる可能性があります。
微妙なラインですが、月間のレンタル料が3万円を超えてくると、2年間レンタルし続けた累計の費用は、中古車購入の費用より高くなる可能性が高いです。
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5年間の金額シミュレーション
新車リース、中古車購入、レンタルの3つの方法、それぞれメリットとデメリットがありますが、純粋に費用の面では、どれが一番お得なのでしょうか?
例として、5年間、軽貨物ドライバーを続けた場合、最終的にどの程度金額が変わるのかシミュレーションしてみましょう。
買い替えまでの走行距離:200,000km
年間走行距離:40,000km
1回の車検費用:60,000円
※買い替えまでの走行距離・年間走行距離・車検費用は統一します。 ※中古車は走行距離10万km超を購入
それでは見ていきましょう。
新車(リース)
新車購入費用:1,200,000円
年間修理費用:15,000円
初期費用で大金はかかりますが、新車ということもあり年間修理費用は安く見積もってあります。新車を5年間使用した場合、修理代も最初の数年は問題ないでしょう。トータルでシミュレーションしてみると、5年間で約145万円になります。
中古車の場合
中古車購入費用:350,000円
中古車 年間修理費用:65,000円
新車と違い、初期費用は抑えられます。しかし、中古車の場合は3年目あたりで走行距離が200,000キロを突破するため、車の買い替えが必要になります。また、修理費用も設定している金額よりもかかることは多く、トータルでシミュレーションしてみると、5年間で約155万円でしょう。
レンタルの場合
月間レンタル費用:30,000円
年間メンテナンス費用:0円
レンタルの場合、最初から最後まで月間30,000円かかるため、5年間で約180万円かかります。
新車リースと中古車購入ではそこまで差がありませんが、新車・中古車とレンタルを比較すると、5年間働くことで金額に数十万の違いがでます。
軽貨物ドライバーのお仕事内容を理解したうえで、中長期にわたってお仕事を継続していく予定の方は、新車(リース)または中古車を検討するとよいでしょう。
あくまでも概算ですので、一例として捉えてください。
まとめ
軽貨物ドライバーを始めるにあたり、自動車の用意の方法について解説してきました。軽貨物ドライバーで長期的に働く予定なら新車、キャッシュがあまり用意できないなら中古車、未経験者ならレンタル、といった具合に、ご自身の中長期的な予定や用意できるキャッシュから選ぶことをおすすめします。
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