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事業用の中古の軽バンのよくある故障・修理費用・長持ちさせる方法


事業用に中古の軽バンを購入する場合、初期費用が新車より抑えられるのはいいところですが、故障のリスクも加味しなければいけません。中古車は、走行距離が長くなれば、それにともない故障する確率は高くなります。車が故障すると、配送の仕事に支障をきたし、急な出費が発生します。


軽バンが故障するとどのくらい修理費がかかるのでしょうか? ここでは、中古の軽バンの壊れやすい箇所と、修理費用の目安、予防の方法について解説します。

1. プラグ


プラグはスパークプラグとも言われ、シリンダー内でガソリンと空気の混合気に火をつける、ライターの役割をしているパーツです。プラグから火花が飛ばなくなると、シリンダー内で燃焼が行われなくなります。その結果として加速不良、燃費の悪化、アイドリング不調、エンジン始動不良と言った症状がでてきます。

アイドリング不調などの原因としてプラグ不良の疑いがあるとき、問題となっているシリンダーを判別する手段として、イグニッションコイルの配線を外す、もしくはインジェクターの配線を外すという方法があります。


特にイグニッションコイルはプラグの真上に装着されているので場所も分かりやすく、その配線もカプラーで接続されているので、容易に取り外すことができる構造となっています。


これらの配線を外すと意図的に燃焼が止められるので、それまで正常に燃焼していたシリンダーを外した場合は症状が悪化します。逆に既にプラグ不良のシリンダーでは、症状がさほど変わらないはずです。

とはいえプラグと言うのは消耗品であり、1つのプラグが不良になれば残りも同じように消耗しています。不調が出る前に全数交換するのがベストです。一般的にエンジンの高回転域を多用する軽自動車の場合は1万キロ、普通車で2万キロが交換時期と言われています。長寿命型プラグの場合においても、10万キロで交換時期となります。




プラグの交換は基本的な工具+プラグレンチもしくはプラグソケットがあれば、容易に交換、点検ができます。カバーやイグニッションコイルを外し、プラグが見えたらプラグレンチを使ってプラグを抜き取ります。取り付けの際は最初は指だけの力で軽くねじ込み、指の力で回せなくなった所からレンチに力を入れて1/2~3/4回転締め、プラグのガスケットを潰してシリンダーヘッドと圧着させます。ちなみに点検のために外し、プラグを再利用する場合、レンチによる締め込み量は1/12回転になります。

プラグの修理交換費用ですが、部品代として安価なレジスタープラグで1本数百円。高価な白金やイリジウムプラグでも1本2,000円~3,000円程度。多くの軽自動車の場合3気筒エンジンなので、3本のプラグを交換します。工賃の基準となる作業時間は30~60分程度になることが多いので、これを整備工場での工賃に換算すると4,000〜8,000円程度。高価なプラグを使っても、合計で10,000~15,000円程度になるかと思います。

2. イグニッションコイル

イグニッションコイルは、プラグで火花を飛ばすための高電圧を作るパーツです。イグニッションコイルが故障するとプラグの故障と同様に、加速不良、燃費の悪化、アイドリング不調、エンジン始動不良などシリンダー内での燃焼が行われないことによる症状が発生します。


プラグの場合と異なる点としては、エンジン警告灯が点灯する事があります。これは車両のECU(エンジン・コントロール・ユニット)が点火時期などを常に監視しており、正確な点火が行われない状況を検知する為です。

エンジン警告灯が点灯しているのであれば、外部診断機を使って不具合原因を探ることも可能です。外部診断機が使えない場合では、まずプラグの同様の方法で不具合が出ているシリンダーを特定します。特定後はイグニッションコイルを他のシリンダーの物と入れ替え、不具合が出ているシリンダーが入れ替わるようであれば、イグニッションコイルの不良と判断します。

イグニッションコイルの寿命は10万キロと言われており、故障する事は少ないパーツです。ただしイグニッションコイルの寿命は、プラグ交換の頻度によっても変わります。火花が飛びにくくなった古いプラグでは、より高い電圧が必要になり、その分イグニッションコイルへの負担が増えるのです。

イグニッションコイルの交換作業はプラグの時とほぼ同じです。カバーや固定用ネジ、配線を外せば簡単に交換できます。イグニッションコイルを外したタイミングで、プラグの点検を行うのも良いでしょう。交換に必要なイグニッションコイルも、ネット上で社外品の物が販売されています。

イグニッションコイルの交換費用ですが、ディーラーで扱う純正イグニッションコイル1つの値段は4,000~8,000円程度。社外品で1つ2,000~3,000円です。軽自動車の場合は作業時間は30~60分程度なので、工賃に換算すると4,000~8,000円程度。エンジン警告灯が点灯していて外部診断機を使った場合、診断機の使用料や技術料が別で加わる形になります。3本のシリンダーのイグニッションコイルをディーラーにて純正品に交換したとしても、19,000円~35,000円程度になるかと思います。


3. エアコンのコンプレッサー



エアコンのコンプレッサーは、スズキのエブリイにおいて故障しやすいとされている個所です。走行するだけなら支障が出ることは少ないですが、真夏の車内が熱くなることはもちろん、雨の日などは除湿ができないので窓ガラスが曇りやすくなることも。

故障の原因としては、潤滑不足による圧縮ポンプの摩耗および焼き付きが多いです。電気的な故障ですと、ベルトとコンプレッサーの間にあるマグネットクラッチ不良のケースもあります。

エアコンの修理と言うのは、整備工場においても専門業者に外注に出すほど専門性の高い修理作業です。エアコンガスの抜き取り、故障したパーツの特定と取り外し、ガス漏れを起こさない高い気密性を確保した高い精度での組付けと、技術や作業時間を要する作業ばかりです。

そんな専門性の高い修理作業であるだけに、トータルでの修理費も高額になります。コンプレッサー自体は取り外しが比較的に容易なパーツですが、コンプレッサーそのものが2万円以上します。焼き付きを起こしてエアコンの配管内に金属粉が混じったとなれば、レシーバーの交換や配管の清掃が必要になります。作業内容にもよりますが、5万〜10万円ほどかかると思っておいた方が良いでしょう。


エアコンのコンプレッサーは、基本的にはメンテナンスを必要としないパーツです。逆に言えば故障予防のためにできること、やるべきことというのも少ないです。


そのなかでもできることと言えば、エアコンガスの定期的な入れ替えや補充と同時に、コンプレッサーオイルなどを添加することです。添加剤の潤滑作用により摩擦を抑え、静穏性や燃費向上などが主な効果ですが、焼き付きに対しても一定の効果が期待できます。ただしマグネットクラッチの不良、コンプレッサーからのガス漏れやオイル漏れに対しては効果が無く、そのような故障に関してはコンプレッサーの交換作業が必要になります。

まとめ

軽バンが故障し、それをディーラーの整備工場に依頼すると数万~十数万円の修理費がかかると思っておいた方が良いでしょう。プラグなどは比較的整備しやすい部類のものなので、道具が揃っているのであれば、自分で整備をすることで工賃分の費用が節約されます。

車に限らず工業製品と言うのは使うことで中古となり、使用期間が長くなれば経年劣化していくものです。大きな故障に発展すると、レッカー費用などでさらに出費が増えることも。消耗品や故障しやすい箇所は定期的に点検を行い、大きな故障に繋がる前に整備をして故障を予防しましょう。

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